炭の効果

チャコールフード〜食べる炭〜

近年注目を浴び始めた炭入りの真っ黒な食べ物、海外ではニューヨークを発信源としてソフトクリームやパン、ロールケーキやマカロン、白黒混じり合うカフェラテに真っ黒なジュースなどクレンジングやデトックスを謳った健康食としてインスタなどで見かける機会が増えてきました。

実際のところ炭を食べても大丈夫なのか?ここでは炭の安全性と効能について考えていきたいと思います。

古来から漢方薬として使われてきた歴史のある木炭ですが、食品衛生法に定める食品添加物のうち長年使用されてきた天然添加物として品目が限られている「既存添加物」に指定されているので容量を守れば食べても問題はありません。化学薬品などが存在しなかった昔の人達は、お腹の調子が悪い場合に炭を粉末にして飲む習慣があった事がわかっていますがこれは炭の中に含まれるゲルマニウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルの作用であると考えられています。木炭は粉末にして飲み込むと優れた吸着能力で腸内の毒素や有害物資、ガスなどを吸い取り排出してくれるためお腹の中を綺麗にしてくれる事がわかっています。

有害物質の吸着と排出以外にも、老化と生活習慣病の原因となる活性酸素も除去する作用や、脂肪と糖を排出する力もあるのでダイエットフードとしても注目されてきています。

数ある木炭の品種の中で食用炭に向いているのは竹炭とされています。竹炭は孔の細かさが備長炭の3〜5倍とキメが細かくその内部にはカルシウム、カリウム、ナトリウム、鉄分などのミネラルが豊富に含まれています。無味無臭で細かく粉末化しており水に溶けやすく何にでも簡単に混ぜる事ができるので、最近では炭のジュースなども売られるようになりました。

日本でもチャコールスイーツの特集記事や美容関連のブログなどで目にする機会が増えてきた食用炭ですが、薬用活性炭の「日本薬局方」による服用基準は1日2~20gを数回に分割経口投与する、とありますので用法容量を守った使用を心がけましょう。

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