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農業に使われる炭の効果

炭には様々な活用方法がありますが、今回は農業に活用される炭の効果とその利用方法について取り上げたいと思います。

日本では戦後から化学肥料を使う農業が広まりましたが、その結果土壌が痩せ細り農業生産者は利便性の代わりに新たな悩みが生まれました。いわゆる地力の衰えです。昔ながらの堆肥による施肥を行うのが効果的ではありますが、悪臭を伴う事や衛生面などの問題から全てを堆肥で賄うのは難しい現状があります。

そこで堆肥の代用として炭を土壌の肥料として使う事が注目を集めています。炭の中にはカルシウム、マグネシウム、カリウムを代表とするミネラル分が多く含まれており、これらのミネラル分は水に溶け出しやすい状態で入っているため土に混ぜることで土壌内にミネラルが浸透し、さらにそのミネラル分を食す微生物が繁殖するため土壌が肥えていく事がわかっています。さらに堆肥も使う場合は炭を混ぜることで悪臭を抑える事ができ、ミネラル分も追加されるので効果が増します。

また炭の多孔質構造(無数の穴がある構造)が土壌の通気性を良くするので、その土の保水性や透水性を高める効果もあります。この特性はカビやキノコの仲間である菌根菌が好む環境であるため、農作物の周りに炭をまくと植物の根と菌根菌の相互作用により作物にはリン酸などの養分を、菌根菌には根から糖分が相互に供給され共に成長していく作用があります。

土壌改良に炭を使用する場合、粉末化された木炭粉という物を使うのが一般的です。土壌の表面だけに堆積しないように良く土に混ぜ込むようにしましょう、こうすることにより雨風などで流出する事が防げます。

堆肥と併用した場合、1平方メートルあたり500gの堆肥中に5gの炭を混ぜ土壌に混ぜ込むと、1平方メートルあたり200gの化学肥料を使用した際の収穫量と相当すると言われています。

炭と相性の良い作物としてはレタス、キャベツ、セロリ、ホウレン草、白菜、イチゴなどが挙げられ、寒冷地における冷害に強くなる事がわかっています。

また炭を燃やした後の灰にも活用方法があり、酸性の土壌に対してアルカリ性の灰をまくことによって土壌を中和する効果もあります。

園芸などにも役立つので、ご家庭で使い終わった炭や灰をさらに活かしてみてはいかがでしょうか?

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